考えて継続実践すること
センバツ出場の広島商業が22−7で丹生高校(福井県)に
大勝。20年ぶりの白星で1回戦を突破した。
広島商業は100人超の部員が日誌をつけている。
月間目標を立ててそれを実現するための「ルーティン
行動」を決め、練習や試合の反省点を踏まえて次に
つなげているそうだ。
「遠投は88mまで投げる」
「球速を140キロまでアップする」
「握力を55キロ以上にする」
「スイングスピードを130キロ以上にする」
などが選手個人の目標である。
日誌をつけることは特別珍しくはない。
しかし、Plan(計画) Do(実行) Check(確認)
Action(改善・行動)の「PDCAサイクル」を実践
している所が一味ちがう。
これはビジネスの世界で重視される手法だ。
「日誌を丁寧に書いたら自分のためになる」
「考えながら練習すると目標や課題が
浮かんでくる」「日誌を毎日読むことで意識
がかわる、野球の取り組みも変わる」「目標を
一つひとつ達成することが自信となる」
「自信がつくと打者とも勝負が楽しくなった」
などが部員の声である。
日誌を毎日書くことで得られるのは、勝つために何を
やるべきかを考える力。「やらされている野球では
なく自分たちでやっているという自覚が芽生えて
いる」そうだ。
広島商業といえば「精神野球」が代名詞で、
足やバントを使った緻密な野球が伝統だが…。
高校球界では理に叶った練習法や化学的な
パワーアップ法などでプロ並みの選手が
どんどん排出されている。
ビジネスマンも高校球児に敗けず劣らず
「考えること」「継続して実践すること」
「諦めない」ことを肝に銘じてほしい。
写真は中国新聞より抜粋