「野球」という言葉
5時間の激闘を制したヤクルトスワローズ。
6戦して1点差が5試合。全試合テレビに釘付けになり、野球の醍醐味が堪能できた。
こんな試合を目の当たりにすると野球ファンにとってはたまらない。
ご存知ですか?俳人の正岡子規が野球殿堂入りしていることを。
プロ野球の発展に貢献した人の功績を称えるための栄誉なのになぜ?
それは野球をモチーフにした句や歌を数多く発表し、
野球を一般の人々に広めた功績らしい。
高校時代、野球の練習前に徒歩1分の正岡子規堂によく足を運んでいた。
そこには野球にまつわる子規の遺品や短歌などが展示されていたからだ。
1972年アメリカから日本に伝来したベースボール。ベースボールを「野球」と
訳したのは正岡子規であるという文献を一読した記憶がある。子規の幼名の
「升(のぼる)」にちなんで「のぼーる」を野(の)球(ぼーる)と訳したらしい。
しかし、ベースボールを野球と訳したのは君島一郎さんの著書によると
東大野球部の中馬庚(ちゅうまん かなえ)氏であることが判明。
当時は「ベース」と縮めて言ったり、直訳の「塁球」、そして「打球鬼ごっこ」
と訳されたが定着せず、「庭球」と呼ばれていたそうだ。
しかし、「庭球」はテニスと似ている。テニスは庭でするが、ベーズボールは
自然の中でおおらかに遊ぶので「野球」と名付けたという版話に納得した。
正岡子規に中馬庚。2人共、野球大好き人間。
今年の日本シリーズを見ていたら野球をどう形容するのだろうか。