新総裁に期待を
29日の自民党の総裁選は、岸田文雄氏が勝利した。
広島県からは1991年の宮沢喜一氏以来30年ぶり
4人目となる。決選投票では敵が少ない岸田氏を
勝ち馬とし、相乗りした議員が多かったようだ。
3Aのシナリオ通りの戦略が功を奏した。
テレビ番組で「経済の成長と分配を実現し、新しい
資本主義を構築する」と訴えた岸田氏。そして、
1960年の池田勇人首相が掲げて経済を活性化した
所得倍増計画にも言及した。当時は10年間で国民
総生産(GNP)を倍増させる計画で実際、日本は
平均10%の経済成長を遂げ、高度成長した。
当時、住宅も年間200万戸近くの着工戸数を誇り、
現在の2.5倍と盛況だった。新型コロナ対策より
経済対策に重点を置いているが正解だと思う。
今回、二階俊博氏にケンカを売り腹を括った岸田氏。
派手さはないが、堅実で人間味のある新総裁に
期待したい。