変わること、変わらないこと
法曹資格を得るための司法試験が受験会場を大幅に増やして15日に始まりました。
司法試験は4日間の日程で論文式と短答式の試験が実施されます。
変わったことは、パソコン回答を導入したこと。鉛筆で紙に記入していた従来の
方式から試験会場において受験者に一台ずつパソコンが用意され、モニターに
表示される問題を見ながら回答を入力するやり方で、これまで何時間も手書きで
答案を書き続けてきた受験生にとっては、まさに歴史的な変化といえます。
しかし「パソコン」になれば、試験が簡単になるというわけではありません。
変わらないことは法律を理解し、それをわかりやすく説明する力が求められる
ことです。変わることは、手書きでは書き直しに時間がかかりましたがパソコン
を使えば、文章の修正や加筆、それに並べ替えが容易になります。
一方でタイピングの速さによって文章作成のスピード化に差が生じる可能性が
あるため、パソコン操作の巧拙も求められます。
司法試験だけでなく民事裁判手続のデジタル化もスタートし、オンラインによる
書類提出も開始されています。こうした変化は法律の世界に限ったことでは
ありません。
生成AIを活用し資料を作成したり、文章を要約、加筆校正したりすることにも
活用されています。しかし、いくらデジタル化が進んでも最終的に求められる
のは、正しい情報の見極めと自分の想いを相手にわかりやすく伝える力です。
現在出版するために執筆中ですが、私には生成AIを使った原稿は馴染むことは
できません。実際に文章化してもまとまった文章にはなりますが、琴線に触れる
内容には程遠くなります。原稿にも自分の想いが重要。時代がいくら進化しても
「変わること」と「変わらないこと」の相反することがあることは真実です。


