ナフサショック

4月11日、米国とイランはパキスタンのイスラマバードで戦闘終結に
向けた初協議を行なった。
米国はイランに核兵器保有阻止を掲げ、ウラン濃縮停止やホルムズ海峡
の即時開放、そしてレバノン攻撃は停戦合意の対象外であることを主張。
イランも強気で、互いの主張の隔たりは大きく、駆け引きが激化し交渉は
難航しているようだ。長期戦覚悟のイランに対し、米国は「再攻撃」を
示唆し、威嚇しているがどうなるのか?不安は拭えない。

ホルムズ海峡の事実上の封鎖により、原油の供給に支障が出て建材などの
原材料となるナフサも不足。3月下旬頃から建材メーカーによる大幅な
値上げや納期調整の通達が相次いでいる。
ナフサは断熱材や水道の塩化ビニール管、塗料など幅広い建材の原料と
なっており、住宅価格に与える影響は大きく、住宅価格は大幅に高騰する
気配だ。直近10年間で住宅価格は30%アップし、建築コストが高止まり
を続ける中、住宅ローンの金利も上昇、それに「ナフサショック」によって
マイホームは本当に高嶺の花になるのでは?と心配だ。
我が国の最大の問題である物価高騰に輪をかけた今回の中東情勢の
緊迫状況。コロナ禍よりも中小企業にとって厄介なことになってきた。
早く着地点を見出してほしいものだ。

日本経済新聞 2026年4月12日 朝刊より引用

丸山景右BLOG

前の記事

球春到来