古民家の宿 コロク

長野県富士見町に誕生した一棟貸しの宿コロク。
南アルプスの駒ケ岳が一望できて
「サステナブルな暮らしが体験できそうだ」と
期待し、宿泊の申込みをした。

すると、この古民家の改修を手掛けたドイツ生まれの
建築家・彦根アンドレア氏からメールが届いた。
「古民家を再生する私の考えをお伝えします」
会ってみると彼女はとても気さくで日本語も堪能。
すぐに打ち解けることができた。

寒冷地でも暖かく過ごせるエクセルギー概念や独特の断熱施工、
そして、古くても心地よく過ごせる素材の使い方など…。
聴いて・視て・触れて、すべてが参考になった。


壁は質感のある和紙。床はサイザルで仕上げた寝室。


地元の石を使って復元した囲炉裏。


ヒノキの柱のおがくずを燃やすペレットストーブ。


体と心をととのえるサウナ。


自然の中にある五右衛門風呂。


囲碁が楽しめるタタミの間。

「環境に負荷を与えず、人がほどよく年を重ねるように、時間が経てば
経つほどいいものになる。そんな建築を手掛けたいです」

日本人顔負けの台詞で然り気なく語りかけてきたアンドレア氏。
一棟貸しの宿では新しい感性とデザインとおもてなしの仕掛けが必要だと痛感した。

丸山景右BLOG

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