G7サミットの目的
19日、広島サミットが開幕した。
岸田政権にとってG7初の独立文書「広島ビジョン」を
発表する今年前半最大のイベントだ。
米国内での債務上限問題がこじれ、参加が不安視
されたバイデン大統領も来日した。サミット後に
予定していた豪州とニューギニアの訪問を中止し
トンボ帰りするとのこと。それだけ米国にとって
G7への出席が重要だったということか?
そして昨日、突然ウクライナのゼレンスキー大統領
の来広が決定。当初予定していたリモートでの参加
ではなく対面、相当の覚悟がうかがえる。直近まで
欧州各国を歴訪して軍事支援の拡大を訴えてきた
ゼレンスキー。兵器の供与を求めるのは明白。
このことがG7の目的のひとつ、「核軍縮」「不拡散」に
つながるのか?的外れの感は否めない。
ロシアはどう対応するのか?核兵器を禁止する
「法の支配」は絶対必要だと思うが……。
被爆国・広島の住民の「核なき世界へ一歩を」の
想いが成就するのか?
2023年5月20日 中国新聞朝刊より抜粋