恐いのはSNSのクチコミ
本日の日経一面の見出しは「米地銀FRCの破綻」。
米国ではシリコンバレー、シグネチャー銀行に続いて
わずか2ヶ月足らずで3行も破綻したことになる。
破綻した銀行の資産規模は2008年のリーマン
ショック後最大で、米史上2番目らしい。昨年末の
金利上昇により債権の含み損が膨らんだのが破綻の
原因とのこと。
3月の2行が破綻した際に、バイデン政権は預金の
全額保護を打ち出し、FRB(米連邦準備制度理事会)
も銀行の資金を支える融資を新設し、市場の安定
を目指した。しかし、SNSの悪いクチコミで
不安が広がり、預金残高は昨年末より4割減少し、
さらに株価は暴落。ITが発達した今、国政も
実を結ばなかった。
現状、米国では破綻リスクを抱える銀行は186行も
あるらしい。景気は後退し消費者物価は5%も
上昇し高止まり。リーマン級の危機に陥っている。
42兆円にも上ったゼロゼロ(無利子無担保)融資で
コロナ禍を乗り切った日本の中小企業。
返済の据置期間が終わり本格的な返済が始まるなか、
倒産の急増を懸念する声が出てきた。
売り上げが確保できてもコストアップで薄利の時代に
どう対応するか?競合激戦というより淘汰の折に、
中小企業の真価が問われている。