人生は敗者復活戦
今年も夏の甲子園でたくさんのドラマと出会えた。
ABCテレビの番組『熱闘甲子園』では連日感動し、
高校野球関連のニュース番組も録画し、すべて
視聴した。
昨今、優勝請負人の監督が多い中、今年の決勝戦
は無名監督の対決で、彼らの選手の育て方が
高校野球の在り方に一石を投じたと思う。
東北勢初の全国優勝に導いた仙台育英の
須江航監督(39歳)。母校、仙台育英では高校・
大学ではマネージャーとして縁の下の仕事一筋。
指導者を目指す原点は野球経験のない生徒で創部
した系列校の秀光中軟式野球部だったらしい。
打ったら三塁に走る選手に驚かされたという。
自費で野球道具をそろえ、野球の楽しさを教えた
という。動画とデータを分析し選手の心のケアー
に努め、8年後に全国制覇。今では全国屈指の
強豪チームとして名を馳せている。
2018年1月に仙台育英の監督に就任し4年後の
今年、全国制覇。中学・高校で日本一になった
監督は初めてのこと。
熱血漢でストイックな須江監督。
「人生は敗者復活戦」を心に「勝てる術と楽しさ」
を根気よく教え込む彼の手法は人材育成にも
活用できるはずだ。