古民家の宿
最近、かやぶきの木造住宅を改修した「古民家の宿」が注目されています。
日本の伝統建築である「蔵」をコンセプトにしたり、大きな柱や
梁の架構美を残した真壁造りの魅力が売りです。
日本古来からの先人の知恵が活かされた土とわらで造られた外壁、
玄関に入ると大きなタタキの土間があり、田の字型の和室や囲炉裏、
おくどさん、隠れ家など……。ワクワクしてきます。
下の写真は2006年に弊社が千葉県で設計&プロデュースした商業建築
「房総・四季の蔵」の和食処「季楽里」。これは新築の建物です。
先日、古民家の宿をディレクションする機会をいただきました。
建物は築後130年の越屋根の家のリノベーション。「雨楽な家」のテイストを
踏襲するも立派に仕上げない。職人の匠の技を再現したいと考えています。
宿の運営は素泊まりに、周辺地域の観光スポットや名所巡りを楽しむメニューを
用意するのもいい。野趣あふれるジビエの創作料理でもてなすのも楽しみのひとつ。
SNSを活用し知名度を高め、増え続ける空き家や過疎化対策の一助になれば本望です。
宿の運営から管理まで、実践学習も「インバウンド」による活性化にも挑みたい。
これから「古民家の宿」の企画が本格化します。来夏の完成を目指して。