球春到来

甲子園のセンバツ大会は、健大高崎が3−2で報徳学園に競り勝ち、
群馬県で初の優勝を飾った。健大高崎は伝統の走塁や小技で圧力をかける
機動力野球に打力を磨き、さらに左右両輪の二年生エースの活躍が光った。
「歴代最強」の呼び声の通り、見事な戦いぶりだった。

特筆すべきことは、今大会から採用された低反発バットによって本塁打が
3本と激減したことだ。内1本はランニングホームラン。実質、スタンド
インしたのは2本。過去の大会の最多はPL学園の清原・桑田のK・Kコンビ
が活躍した1984年の30本だ。2年前には大阪桐蔭がチームで11本
を放っている。テレビ観戦していても打球が失速するシーンが度々見られ、
高校生の非力さを痛感した。

投手の球数制限で複数の投手起用が余儀なくされ、新基準バットで
高校野球の戦術が大きく変わろうとしている。何しろ、31試合中
2桁得点は1試合だけ、1点差ゲームが11試合と接戦が目立った。

各チームの監督はどのようにして勝利に導くのか?
夏の大会までの戦術が面白くなってきた。


毎日新聞 センバツLIVEより引用

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