個の力を磨く

国政における今年のハイライトは11月7日の衆院予算委員会だった。
立憲の岡田元外相から台湾有事の見解を問われた高市首相が
「存立危機事態になり得る」と答弁。それから1ヶ月余りが経過した。

この答弁にはウラがあったことが発覚。
実な内閣官房が作成した答弁資料には高市答弁に該当する記載は一切
なかったらしい?国会の答弁は事前に想定問答の形式を採るものであるが、
高市発言には「台湾有事という仮定の質問に答えることは差し控える」と
あったそうだ。

つまり事務方は歴代首相が口を揃えて答弁していた内容を高市首相が
アドリブで自身の持論を展開したことが判明した。案の定、この答弁を
機に日中関係は悪化の一途となり、中国軍機の自衛隊へのレーダー照射
という軍事分野まで拡大した。しかし、高市政権の支持率は70%超の
高水準。しかもどの世論調査の結果を見ても高市発言は「適切」が多数
を占めている。中国との貿易関係や日本への渡航制限、パンダ問題など
中国の反発がエスカレートすればする程、高市人気が高まることに
国民は不安を抱かないのだろうか?

高市政権は26年間続いた公明党の連立離脱からスタートした。
そして少数与党から維新を取り込み、バラマキ補正に到っては
国民民主、公明まで賛成させて就任以来の第一段階をクリアした。
物価高も然ることながら、人口減少が最大の深刻課題である
我が国にとって、将来不安は拭えない。AIやロボットが人手不足を
補うことに期待することなく、国民一人ひとりがマンパワーを
磨くべきだと思う。


首相官邸ホームページより引用

丸山景右BLOG

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