「野球は大好き」でも時代は変わる
センバツ高校野球の決勝戦は、公式戦無敗の横浜が
智弁和歌山を11-4で下し、4度目の栄冠を手にした。
今年は左右の二枚看板の強力投手陣が優勝の原動力となった。
今大会は雨天順延もなく天候に恵まれた大会だった。新基準の
低反発バットが導入されて1年が経過したが本塁打数は
一昔前と比べ激減し、小技を用いるチームが増えたようだ。
それにしても投手の進化は想像を絶する感がある。
チームのエース級は140キロ超えが目白押しで健大高崎の
石垣君は最速歴代タイの155キロをマークした。
大会6日間を終え、140キロ超えが32名と多数を占めた
ことには驚かされた。
今、高校野球では7イニング制が議論されている。低反発バットの
導入と同じく選手の保護が目的だ。気候変動による猛暑対策に加え、
エース級の酷使による肩やひじの故障防止につなげようとしている
ことについては賛成である。
U-18などの国際大会では7回制が採用され、アメリカでは地域に
よって、カウント1ボール1ストライクから試合を始めるケースも
あるらしい。このことも投球数を減らすことが目的だ。
伝統のスポーツのルール変更に反対する人は少なくない。
しかしラグビーは当初はトライすると得点が3点だったのに
4点になり5点に変わった。バレーボールはサーブ権のある
チームにしか得点されなかったのに、ラリーポイント制に
変わったという事例もある。
昔はスポーツといえば野球一辺倒だったが、今は多様な競技に
人気が分散している。野球関係者は試合時間が長いとか、
子どもたちの人気低下に拍車がかかるとか問題を抱えているが
大谷選手等のメジャーリーガーの活躍で益々盛り上がると思う。
私もその昔高校球児だった。一人でダブルヘッダーを
連投し、脱水症状で病院に担ぎ込まれたこともあった。
『勝っておごらず、敗けて腐らず』
このことは今も教訓として生き続けている。