死屍累々
第50回衆院選は、想定通り自民党の大惨敗で終わった。
今回の選挙は裏金事件をきっかけに政治改革の在り方や、物価高に
対応する経済対策が争点だった。結果は自公の与党が公示前から
64議席減らし過半数割れと惨々だった。
裏金問題の真相究明をウヤムヤにして、石破新首相の肝入りで
早期解散したものの「裏金議員」は死屍累々の結果となった。
死屍累々(ししるいるい)とは「死屍」は遺体、「累々」は多くのものが
重なることを意味し、数多くの関係者に被害が生じたことをいう。
落選した裏金議員のうち、武田良太元総務相を除き全員が旧安倍派
に所属していた。街頭演説で安倍元首相をしのんで涙していた
丸川珠代議員は、夫の大塚拓議員と夫婦揃って落選。「ただの人」に
なってしまった。旧安倍派が大粛清された今回の選挙。
景気回復後よりも、物価高による国民生活が深刻な我が国にとって
アベノミクスを総括することよりも、実効ある経済政策を
即実践してほしい。
野党が存在価値を発揮するには今しかチャンスはない。
一発発起してほしい。