『熱中症・コロナ・喘息』のトリプルパンチ

21日(sun)は5時半に起床し、電車を乗り継いで広陵高校の野球の応援にかけつけた。
会場はきんさいスタジアム三次。全面人工芝の美しいフィールドの球場だ。
第一試合なのにバックネット席は満席。今年の「広陵の野球人気」は例年以上だ。
試合は広陵が3投手の継投で呉を完封し、甲子園へ一歩前進した。

球場は40度近くと気温が上昇し、日差しも強く、意外と湿度も高かった。
そして無風状態。帰宅してすぐに体の倦怠感に襲われた。
『熱中症?』
翌日はマスクをして出社。午前中で仕事を切り上げた。
夕方、のどの調子が悪く体温を測ると38.2度。
『こりゃコロナ?』
すぐに抗原検査キットで検査。赤紫色のラインが2本認められ陽性判定。
完全隔離で安静状態に入ることとした。

その夜、完治したはずの喘息を発症した。ショックだった。
小学生の頃、喘息が原因で一睡もできず通学し、授業中に失神したことがある。
この苦しさから逃れるために、ドクターのアドバイスで身体抵抗力をつける
こととした。独断で私立中学校の受験を諦め少年野球倶楽部に入り、
学生時代は野球に没頭し、喘息は完治した。
喘息とはのど奥の空気の通り道である気管支が慢性的に炎症を繰り返す病気で
呼吸困難になり、発症した人しかその苦しさは分からない。


朝日新聞デジタルより引用

『喘息は全然あきまへん、喘息あかんわ、ほんまに〜』
この言葉は、6月に喘息で亡くなった落語家の桂ざこば師匠の亡くなる直前の
弱気な言葉である。喘息は一般的に子どもに多い病気だと思われがちだが、
実は大人になってから発症するケースが多いらしい。厚生労働省の資料によると
2022年の喘息の死者のうち、65歳以上の高齢者が90%も占めるとのこと。
『怖ッ』

『丸山ハン、気ィツケナハレヤ。過信ハ禁物ヤデ。
命ナンカ、一瞬デオサラバヤ、気ィツケーヤ』
『ヒューヒュー・ゼーゼー苦シイヨナ。
働キスギタラアカンヨ、人間、休養ガダイジヤデ』

天国からざこばさんのメッセージが聞こえてくる。ざこば師匠とは40年程前に
関西電力主催の講演会でご一緒させていただいたご縁がある。

翌日、主治医を訪ねた。「コロナ」より「喘息」の再発が気になったからだ。
今までのカルテを元に問診を受け、気管支を広げたり気道の炎症を抑えたり、
呼吸を楽にするお薬や吸入器をいただいた。

主治医の「働き過ぎは禁物ですよ」のアドバイスに我に返った。
そう言えば最近の僕の仕事の熱量は、新しいプロジェクトの件で半端なかった。
このままだと「ざこばさんの二の舞」を踏むことになっていたかもしれない。
生涯現役を貫くには気分転換と休養は大前提。「雨降って地固まる」と思いたい。
これこそが「神の摂理」だと信じたい。