新居に見えざる病魔

最近の家づくりは住宅の性能に対する
関心が高まっている。そして、国の施策
に則り、大手ハウスメーカーは耐震性と
断熱性を数値で競い合う傾向にある。

ローコストビルダーは、窓の小さな軒の
ないBOXタイプの企画書品一辺倒で
ローコストを売りにしている。工務店
対象のFCも然り。窓を極力少なくし
機密性と断熱性能を高める施策である。

しかし、このような密閉状態の魔法瓶
の家は酸欠を起こし、体にさまざまな
不調を及ぼすことになる。室内の空気
はウイルス、細菌、カビ、建材や家具
から発散される化学物質などで汚染
される。快適で心地いい家は、家の中
の空気を清潔にすることに尽きる。

人が体内に摂取しているものは飲み物は
8%、食べ物は7%。それに比べ空気は
83%で、そのうち室内の空気は57%
である。室内の空気環境が汚染される
と、呼吸によって人の体内に取り込まれ
健康に重大な影響を及ぼすことになる。

朝日新聞 2000年5月7日号より引用 シックハウスと闘う大阪の家族

さわやかな風をとり入れ、心地よい無垢の木に
囲まれ、大の字になってゆったりと寝そべる。
免疫力を高め、ストレスフリーな状態で穏やかな
生活ができれば最高だ。

 

丸山景右BLOG

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