松山城
『春や昔 十五万石の 城下かな』
この句は松山が生んだ俳人、正岡子規が詠んだ
俳句です。私の故郷松山には高浜虚子(俳人)や
小説「坊ちゃん」をしたためた文豪夏目漱石などが
輩出され、司馬遼太郎の傑作「坂の上の雲」の舞台
にもなった文学の街です。
松山市内には「俳句ポスト」が置かれ、全国規模の
「俳句甲子園」も開催されています。
『松山や 秋より高き 天守閣』
帰郷した折、松山城を訪れました。
行きはリフト、帰りはロープウェイで松山城の八合目まで空中ルートで登り下りをするとラクです。松山城の二之丸跡には我が母校城東中学校がありました。現在、学校は市内に移転し公園になっています。
松山城は関ヶ原の戦いで活躍した加藤嘉明が1602年
から25年かけて築城したものです。松山城の見処は
高さ14mを超える屏風折の石垣や曲線美を誇る登り
石垣。この石垣を見れば、敵に攻め込まれることは
ないものの、石垣を築いた石工の苦労は計り知れない
ものがあります。
松山城には本丸を守る城郭(石垣、土塀、門、やぐら)
が現存し、当時の伊予の知恵者の技術や工夫が
偲ばれます。
そして、山頂から見る松山の城下町は絶景でした。