平和を再考するキッカケになる映画をお薦めしたい。
神山征二郎監督の『ラストゲーム・最後の早慶戦』だ。
1943年「野球は敵国アメリカのスポーツ」という理由で
全国の野球部は解散を命じられた。しかし苦難を乗り越え
学徒動員前に行なわれた早慶戦。実話に基づいた感動作だ。
この映画は戦地に赴く若者の野球に懸けた情熱や戦場の
非情さを浮き彫りにしている。戦場はあえて映し出して
いないが戦時下の風景が空気のように伝わってくる。
因に主演は渡辺謙の長男、渡辺大。
オーラが光り、将来性を感じさせる役者だ。
『やる気よりも本気で』
“やる気”があれば何事も成功すると世の人はいう。
しかし今時の若い人は耳を貸さない。
“やる気”は人の物欲を刺激し、人間性まで
影響を及ぼすことになりかねないから要注意。
数字を追っかけるあまり無理をし、自分の心を
偽り、虚飾の自分を演出する事もある。
私も営業マン時代に経験したことだ。
私利私欲が先行すると器の小さな人間になってしまう。
ではどうすればいい? “本気”になればいい。
『広辞苑』では“本気”とは『まじめな心』とあり、
『まじめ』とは真剣な態度・顔つきと記されている。
“本気”になって当たり前のことを当たり前にやってみよう。
“本気”になれば自分の思いが相手に伝わるからいいんだ。
『時空を超えて』
平和公園にある広島平和記念資料館のピロティ部分に
ひんやりとした涼しい心地よい風が通る。
ここは観光に訪れた人たちが一息つく場所である。
この建物は建築家の丹下健三氏が若かりし頃に
手掛けた作品だ。当時は斬新なデザインとして
各界から注目を集めた。
ピロティは一階部分が柱で支えられた構造で
ル・コルビジェが得意とした建築手法である。
夏の終わりに、“奇妙な建物”をレンズに収めてみた。
『80年の歴史・ラジオ体操』
朝6時、子どもたちがそぞろ集まってくる。
夏休み中にあちこちで見られるラジオ体操。
これも日本の夏の伝統ある風物詩だ。
♪新しい朝がきた 希望の朝だ
♪よろこびに胸を開き 大空あおげ
ラジオの声に 健やかな胸を
この香る風に開けよ
それ! いっち にい さん♪
ラジオから力強い歌声が流れると自然と体が動く。
かけ声にあわせて元気よく手足を伸ばす。とても爽快だ。
電波に乗せた号令で全国の人々が一斉に動く。
これはすごいこと。いつまでも続けようラジオ体操。
出席カード
『徹する』
私は『徹する』という言葉が大好きである。
物事に「徹する」と、自分がやっていることに
「これでいいのだろうか?」と自己客観視できるからいい。
人に能力の差はないのだからどれだけ信念と自信を
持つことができるかが優劣の差となると思う。
徹底的に調査・研究・実践し、客観的に自分を知り得て
確信が持てた時にはじめて自信が生まれる。
そして強くなれる。
成功している人は自信の塊である。
「雨楽な家・町家」が愛知県で竣工し、勉強会を開催した。
次から次へと発表される「成功事例」に参加者は納得と
安堵の様子。それぞれに自信の程が充分に伺えた。
「徹する」ことの大切さを痛感した一日だった。
『興味津々?』
2年前の甲子園大会の優勝投手・早実の斎藤佑樹君が
疲労回復のために活用して話題になった酸素カプセル。
広島カープの選手も利用しているとのことで
野次馬根性丸出しで私もトライした。
まずカプセルに入る前に店長に具体的な効用を尋ねた。
店長曰く「高い気圧に保たれているカプセルの中で
高濃度の酸素を体に取り込むことで血流を良くし、
新陳代謝を活発にし、体調管理を図ります」なるほど。
60分間カプセルの中で仮眠し、少し体が軽くなった
ような気がした。肩凝りがやわらいだようだ。(?)
ある本の「肩凝りを起こす原因は主に筋肉の酸素不足」を
ヒントにカプセル入りしたのが私の動機である。
『下手クソな自分が・・・・・・』
17日間にわたった甲子園大会が幕を閉じた。
今年はビッグイニングが多く、豪打が際立った大会だった。
優勝した大阪桐蔭は常葉菊川を17-0の大差で下し、
17年ぶり二度目の全国制覇を成し遂げた。おめでとう。
8月13日、私の目の前で放った智弁和歌山の坂口君の
驚異の打棒に体が震えた。史上初の1イニング2本塁打。
とにかく凄いの一言であった。
坂口君は元来野球が好きではなかったらしい。
それが高校に入学し考えが変わったという。
『本気じゃなければ誰も認めてくれない。仲間も監督も』
高校入学時“レギュラーは無理”といわれた彼は、
人一倍猛練習をし、№1スラッガーに成長した。
「はい上がるすごさ」を学び強烈なインパクトを残し
聖地を去った坂口君、今後に期待したい。
夜空を彩る『花火』
全国各地で夏の風物詩として
老若男女、誰もが楽しめる花火大会。
広島では宇品と宮島で毎年開催される。
いつもはビルの屋上からパノラマ視界で遠めに
楽しむのだが、今年は宮島桟橋に陣取ってみた。
午後8時海上の船から次々と夜空に打ち上げられる
花火は5000発。正しく光の芸術だ。
帰省中の家族連れや浴衣姿の若者の
歓声を耳にすると「タマヤー」と叫びたくなった。
『花火大会』はのんびりできる贅沢なひと時である。
来年は厳島神社の朱色の大鳥居を背景にした
アングルでシャッターを押してみよう。
『原点に返ること』
広島で37.5度を記録した猛暑日に
宮崎駿監督作品『崖の上のポニョ』を観た。
超人気を集めた『もののけ姫』が大ヒットして11年。
今回はCGを廃し、すべて手書きでアニメートしている。
『原点に返り本当のアニメを追求したい』という
宮崎駿監督の意思を強く現している作品だ。
物語はアンデルセン童話の『人魚姫』を日本版にしたもの。
海に住む魚の子ポニョが5歳の宗助と知り合って
「人間になりたい」と熱望し、人間の世界を目指すという
ストーリィーだ。スケールの大きな絵の動きや色づかい、
それに愛らしいキャラクターは感動せずにはいられない。
心が癒され疲れない映画だ。一見を薦めたい。
『駅弁の話』
列車に乗ると欠かせない楽しみのひとつは駅弁である。
駅弁はその地の名産や歴史・伝統が息づくものだ。
食材や味覚だけでなく駅弁の器を見るのが面白い。
それに、弁当の名前もそれぞれ知恵を絞りユニークだ。
3年前に新潟駅で見つけた『しあわせの絵手紙弁当』。
美しい16枚の絵が添えられ、ご飯は県産のコシヒカリ。
赤ワインの炊きこみでかなり手がこんでいた。
松阪駅の『モー太郎弁当』は松阪のすき焼き肉が豪華だ。
蓋を開けると唱歌『ふるさと』が流れるメロディー弁当
だから驚かされる。これで採算があうのか恐縮してしまう。
東京駅では『深川めし』とヘルシア緑茶が私の定番。
全国に3000種類以上あるという手づくりの駅弁。
駅弁日誌をつけると面白いかも……。
深川めしとヘルシア緑茶