20年も前に手にした
宮崎駿の「トトロの住む家」。
発想転換したい時に一読する本だ。
本中にある「大きなケヤキのある家」。
ケヤキに囲まれ京風の軒の深い屋根が
街並みによく似合う。イイネェ。
「袋小路の私道をみんなの庭にしてしまう」
この発想もわかりやすくていい。
名古屋で研修を終え、新幹線で読破。
絵と写真付きだから30分あれば大丈夫。
そしてバタンキュー。次の出張には
どの本をカバンに忍ばせようカナ。
カテゴリー: 丸山景右
『踊らされた人』
テレビ番組(たけしのTVタックル)の
タイトルが面白くて録画した。
内容は内閣不信任案採決寸前の茶番劇だ。
菅首相退陣表明を引き出し、イイ気に
なっていた鳩ちゃんはまた裏切られた。
「あの人に任せるとロクなことにならない」と
鳩山派の怨嗟の声が渦巻いているから気の毒だ。
鳩ちゃんが否決演説をし、一気に潮目が
変わったのだから非難囂々だ。
今時の政治家はよくも国民の前でこんな
茶番劇を演じるものだ。ホトホト呆れてしまう。
政治家も地に落ちてしまった。
与野党対立の不毛の政治を誰が導くのか?
もう踊る人はいらない。経験不足でも構わない。
全身全霊をあげて即、実行する若い人に期待したい。
『以心伝心』
売り込まず、説得せず、自慢することなく
自然体で心と心の通った仲間たちと
家づくりに努めたい。これは誰もが願うこと。
「こんな家だったら建ててみたい」と
人が集まる。これこそ僕たちの理想。
四国・松山で「雨楽な家」と「羊の家」の
モデルハウスが6月11日グランドオープンする。
愛媛新聞の15段広告も入稿完了。
工務店ネットワークに力を注ぎたい。
愛媛新聞の広告
『気分を変えて』
五月晴れの日に、市電にゆられて広島市街地へ。
基町の城郭に足を運び、原爆ドームへ。
途中、街路のミヤマキリシマがきれいだった。
ひろしま美術館から足早に旧市民球場へ。
球史を刻んだ器が解体されていた。
2年後には緑地広場に衣替えする。楽しみだ。
夜はマツダスタジアムでジャイアンツ戦を観戦。
先週末は確と気分転換できた。たまにはいいもんだ。
『木造建築物』
久万美術館と久万中学校を訪れた。
この地は地元材の良さを活かした
公共施設の木造化が活発で学校校舎や
体育館・武道場が目白押しである。
それらは山間部の景観にマッチした
デザインで、職人の匠の技を駆使し
随所に在来工法の粋を見せている。
町で唯一、生徒数100名を超える久万中学は
「東京ラブストーリー」のロケ現場で有名だ。
平成9年に総額20億で建て替えられていた。
相合傘が彫られたリカとカンチの柱は
「ふるさと展示村」に展示されているらしい。
平日で授業中にもかかわらず
職員さんが校内を案内してくれた。
感激・感謝の1日だった。
『林業活性化プロジェクト』
「雨楽な家・町家」を商品化して4年。
構造材は高知県嶺北地域の
「SGEC(エスジェック)森林認証材」を採用。
「SGEC森林認証」とは森林が適正に
管理されていることを第三者が認証したもの。
当時は「木材を使うことは山と水を守ること」を
合言葉に山を歩き、原木市場、製材工場、
プレカット工場を見学した。
このたび道後平にオープンした松山の
「雨楽な家」モデルハウスは愛媛と高知の県境の
久万高原町で育てられた木材を採用。
ここ久万は僕の亡き父の出生地近くに位置する。
これも何かの縁。久万広域森林組合へ出向き
良質な桧・杉材の出荷協力をお願いした。
『試行錯誤』
東京駅がやけに薄暗い。節電のためだ。
歩く人も気のせいか元気がない。震災のせいだ。
「SAVE THE CAR」
写真は秋葉原のAKB48劇場近くの広告看板。
このトヨタのキャッチ&コピーを見てドキッ。
今時の商品開発の難しさにうなずく。
トヨタのSOS主張を我が身に置き換えてみた。
『僕たちは家づくりが大好きです。
だけど近頃、みんなの気持が
マイホームから離れてきているような…。
どこからか「家なんてなくたっていいじゃん!」
こんな声が、そぞろ聞こえてきます。
ハッキリ言ってピンチ。でもヤルッキャない。』
名古屋で新商品発表会。
とても盛り上がった。成果に期待したい。
『揺れる心』
中日新聞に掲載された1枚の写真。
それは陸前高田市の地元棟梁が津波で
流された自宅跡地に自力で建てたプレハブ
小屋だった。悪夢がまたしても心をよぎった。
中日新聞 2011年4月21日
千葉での工務店研修会の翌朝早く
津波被害に襲われた旭市へ陣中見舞い。
がれきの山を目の前にしてため息をついた。
「次に津波が来たら笑っちゃいますよ」
地元の復興に心痛する工務店社長の
一言に救われた。元気・勇気・男気をもらった。
『前向きに』
未曾有の震災が襲って1か月が過ぎた。
仙台・山形・千葉の親族や友人、そして
仲間の無事を知りホッとした。
毎日、現地報道やTVの映像に釘付け
になった。とても気が重い日が続いた。
やるべきことは山積みしているのに…。
先日、福島の工務店社長からメールが届いた。
避難先から戻り、地元のために再起する決意と
生々しい現場写真。やっと僕も我に帰った。
今回の大惨事での収穫。それは困った時は
助け合うという精神が日本人には
根付いていることがわかったことだ。
くよくよするより前へ前へ。
一通の勇気あるメールで少しラクになった。
『木配りは気配り』
選りすぐりの材を適材適所に配置することを
「木配り」という。とても気配りを要する仕事だ。
その材を番付けするために四国・高知に
出向いた内藤君はクタクタ。ご苦労さん。
「雨楽な家」は材を化粧として見せる
構成美が命。入念な木配りは欠かせない。
松山の道後平で「雨楽な家」と「羊の家」の
モデルハウスに着手した。オープンは5月予定。
四国での新しい展開に期待したい。
工場に並べられた杉の梁と桧の柱