ロケット開発の断熱技術で開発した「ガイナ」の
施工は、さまざまな場面で展開されている。
『論より証拠』ほんの一例を紹介しよう。
国宝・東大寺ミュージアム
膨大な空調費の削減に成功
商船三井の自動車運搬船
猛暑の赤道もへっちゃら
モンゴルの家屋ゲルで検証
消費電力・保温効果が優秀
カテゴリー: 丸山景右
『GAINA始動』
GAINA(ガイナ)って何だ?
宇宙航空研究開発機構(JAXA)から
ライセンスを取得し、日進産業が
ロケットの先端を高温から守る
断熱技術を基に改良・開発した断熱塗料。
「ガイナ」という商品名は島根の方言「がいな」が由来。
大きい・強いという意味がある。
「ガイナ」って何でできてるの?効果は?
アクリルシリコーンの水溶液中に、高密度の
セラミックビーズが入っている塗料。
塗膜を覆うセラミックが日射を反射し
吸収熱を遠赤外線に変え放射する
つまり、遮熱と断熱機能を持つスグレモノです。
いくら性能・効用を数値で表現しても「?」。
新築にリフォームに「ガイナ」を採用して
体感したい。早速モデルハウス3棟や
ビルの屋上などに「ガイナ施工」を着手した。
『省エネ・節電』
野田内閣は4閣僚(野田・枝野・藤村・細野)だけで
大飯原発の再稼動方針を決定した。
多くの国民が反対しているのに“形だけ検証”で
結論を急いだツケは大きい。
消費税増税、原発再稼動、そして東電への
1兆円の公的資金の投入。上がる電気料金。
「全原発停止は集団自殺」と暴言を吐いた
黒幕仙谷が仕切る民主党。
総選挙の惨敗まちがいなし。
電力不足。けっこうじゃありませんか。
電気を使わなければいいだけのこと。
日本は昼も夜も明るすぎるんだから。
ぜいたくは格好悪い時代ですよ。
2月20日のブログ『素材革命』で紹介した
塗るだけの超断熱塗料「ガイナ」。
僕たちも「快適な住環境と省エネ・節電」を
テーマに「ガイナ」施工で家づくりに貢献したい。
『日本人の終のすみか』
未婚・晩婚率が上昇し婚姻率は過去最低。
出生率は低く人口減と高齢化でGDPダウン。
親子の同居率が低下し一人暮らしが増加。
共稼ぎ世帯は拡大するも雇用は不調。
10年後には5人に1人が要介護者となる。
大丈夫か老人大国ニッポン。
高齢者住宅(サ高住)が法整備され1年。
補助金施策で乱立する高齢者集合賃貸住宅。
介護や医療サービスの質が問われる時代に
単なるハコモノの淘汰は当然の沙汰であろう。
早くも介護報酬の引き下げやサービスの劣化で
「経営難の老人施設続出」情報が氾濫する時代となった。
どうなる?これからの高齢者の終のすみか。
シルヴァオリヴ・津(来春オープン予定)
『春を呼ぶ甲子園』
先月、北見市を訪れた折、高齢化の進む
過疎の町、女満別まで足を伸ばした。
そして21世紀枠でセンバツ切符を
手にした女満別高校へ。
全校生徒132人部員19人の野球部は
凍ったグランドで長靴姿で練習していた。
「女高(めこう)を甲子園に」
町内各地には横断幕が掲げられていた。
町民の声援むなしく女高は初戦敗退。
彼らに涙はなかった。
今日はベスト8が激突。
どんなドラマが生まれるか興味深い。
2月27日 雪のグラウンドで撮影
サンデー毎日増刊「センバツ2012」より
『地震』
3月中旬なのに鳥取は大雪。
拙書が棚置きされている鳥取県立図書館へ
立ち寄り、県庁主催の
講演会で熱弁をふるう。
翌日の名古屋は快晴だった。
次の日、東京で突然の激しい揺れに慌てた。
「すわ、首都直下地震か」と戦慄した。
三陸沖でM6.8の地震に続き
午後9時、関東でM6.1。
巨大地震の予兆か?不気味な一日だった。
『地力と執念』
僕を支えるモノは先人の血の
にじむようなモーレツぶりと精神力だ。
範とするのは「清貧の人」土光敏夫さん。
亡くなって24年。常に努力と精進を怠らず
難局を打開していった姿に共感を覚える。
『地力をつけよ』
困難にへこたれない本物の力が『地力』である。
失敗しても叩かれても踏まれてもいい。
それを糧にすればいいだけのことだ。
『執念を持って仕事せよ』
ピンチに敢然と挑む原動力は『執念』である。
執念深く物事を押しつめた経験のない者に
成功による自信は生まれない。能力とは自信。
執念の欠如する者には自信を得る
機会が与えられない。正しくその通り。
僕が独立・起業した折に他界した土光さん。
今も僕の心の中には彼の魂が宿っている。
『不自由な建物』
明治の時代の監獄施設で当時のままの姿で
残っているのは網走だけらしい。
監獄は多額の国費が投下された重要施設だ。
しかし、建築思想がまったく異なるので異様に映る。
人が生活する建物は快適に造られているが
監獄は“看守目線”を意識させる建物だ。
受刑者が逃げないようにするのが
最大の目的だから止むをえない。
床は穴を掘られないように木床の下に厚い
コンクリートで固められその下にレンガを
敷き詰めている。壁は壊されないように
太い間柱が隙間なく入っている。
自由よりも束縛、開放よりも閉鎖。
建築常識をひっくり返した「不自由な建物」。
本当は二度と見たくない
行ってはならない場所かもしれない。
舎房天井の天窓は鉄線入りガラス
看守が囚徒を監視する舎房
『網走・最果ての地』
老舗企業の創業100周年記念事業に
招かれ北海道北見市を訪れた。
前日、網走監獄博物館まで足を伸ばす。
そこで、北方ロシアの脅威から日本を護り
北海道の開拓を進める囚徒たちの
知られざる北方史を見聞した。
「未開地の開拓は多額の費用がかかる。
賃金の安い囚徒を使えば工事費は
抑えられ、苦役で囚徒が死んだとしても
監獄の出費が浮くのだから一石二鳥だ」
当時の伊藤博文の名代だった金子堅太郎の
冷酷な提言に身ぶるいした。
行刑のすべてが展示されている館内で
風雪に耐えた男たちの物語を一読した。
マイナス20度の館外では、赤煉瓦塀に
囲われた建物の息吹と囚徒のつぶやきが
かすかに聞こえてきたような錯覚に見舞われた。
「ひめゆりの塔」の沖縄から網走へ。
温度差はなんと43度。
何よりも「命の尊さ」に震撼した。合掌。
『不況に考える』
デフレ期の経営戦略は
『たたむ 削る 変える』である。
今の時代、打つ手打つ手が裏目に出て……。
迷いに悩まされる経営者は多い。
これまでの経営常識を一変しなければ
会社の存続はありえないと断言したい。
過去は「固定費がこれだけかかる」という発想から
目標利益を上乗せし売上目標を決めていた。
これからは「最低限欲しい利益はこれだけ」と
いう発想で確実な売上予測から利益を
引いて残りの経費目標を算出することだ。
つまり固定経費という概念を捨てすべての
経費を変動化させること。
これこそ「堅実経営の方法」と肝に銘じておきたい。