全世界を股にかけ、大活躍する商社の
K社長から薦められ読破した本。
それは『沈まぬ太陽』。2000年のことだ。
そして昨年、映画化が決定し、文庫本を購入。
ワクワクしながら待望の映画を観た。休憩をはさんで
3時間余の上映時間にツレは『長い』と言った。
原作を熟知している僕は些か物足りなかった。
しかしこの物語は今の混迷する政財界や
企業の在り方すべてに通じるものだ。
JAL問題が問われる折、この時期の上映は
山崎豊子さんの運のツキを感じる。
主人公、恩地元の「信念は決して消えない」と
いう不屈の精神や激動の時代をかけ抜けた
熱き男の生き様に、勇気をもらった。