昨年の12月に東京で開催された
建材メーカー(株)ウッドワン主催の
「2019空間デザイン施工例コンテスト」の
表彰式に参加しました。会場は新宿PARK TOWER HALL。
テーマは「木のぬくもりを活かした空間」で
全国から応募された272作品中の
8作品が選ばれ、優秀賞を受賞しました。
審査委員長は現代建築の巨匠、伊東豊雄氏です。
私たちの応募作品は
築67年の木造瓦葺平屋建の住まいを
無垢の木と自然素材を用いて
全面リノベーションすることを主眼としました。
ポイントは
1.キッチンは壁付けからオープンキッチンに改修し、
機能性・収納力・デザイン性を高めること。
2.10帖の応接室と4帖の納戸との間仕切りを撤去し、
縁側のある開放的なリビングをつくること。
3.国産の杉の厚板をはじめ、無垢の木を
ふんだんに用いて木の香りと温もりを感じる
心身にやさしい住まいを創造すること。
4.希少価値のある既存住宅のガラス障子や
型ガラス入りの木製建具は建具職人の技を
後世に伝えるため可能な限り磨き直して再生すること。
5.木造軸組の家づくりに携わる職人の技と知恵と
「もったいない」の心を大切に活かしてリメイクすること。
昭和の伝統的な職人の手仕事と心を
令和の世代へとつなげることも心がけました。