「お別れしたくありません。ずっと一緒に
いたいです」妻の葬儀で号泣したみのもんたさん。
手許にある僕のノート。そこには
妻に先立たれた歌人が詠んだ歌がある。
「女々しいがそれでもいいが石の下に
きみを閉じこめるなんてできない」
妻は前日に
「さみしくてあたたかかりきこの世にて
会い得しことを幸せと思う」と歌を遺している。
なんと粋なことか。
我が身をふり返る。
「このまま時間が止まればいいね」
最近ツレによく投げかける言葉だ。
今は過ぎ去りし日がとてももったいなく思う。