『水をください』の声に哀悼をささげて

米軍機B-29が投下した原子爆弾が多くの命を奪った。
その日は真っ青な空に白い飛行機雲が残っていたという。
今日8月6日広島では63回目の『原爆の日』を迎えた。
 
私が広島に居を構えて28年。報道を通じてだけでなく
被爆者の生の苦しみ、悲しみが痛いほどわかるだけに
核兵器廃絶への道筋がいまだに見えないことは残念だ。
正直言って米国頼みの安全保障体制によって核の傘に
守られている我国の矛盾を感じずにはいられない。
 
『見渡す限り、黒焦げの広島の町を
皮膚がはがれた人々が行き交う』
 
被爆者の平均年齢は75歳。やがて「あの日」の恐怖の
記憶が次世代に語り継がれることはなくなるのだろうか。
「唯一の被爆国」日本人としてではなく全人類の問題である。
   
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